訪れる方々をイメージした上で、まず大切にしたことは「入った瞬間の印象」。ワクワクした気持ちを掻き立てるように奥行きのパノラマ感を出し、さらに窓の奥に庭をつくることで開放感のある空間に演出。床には、ツルツルしすぎないなぐりフローリングと畳を併用し、素足で歩く際の感触を楽しめる工夫も施しました。性別や年代を問わず人気のある岩盤浴コーナーは、テーマ別に５部屋を用意。それぞれに異なった世界観を持つテーマパークのような様子は、来店者を飽きさせません。

メインの湯殿は、これまで培ってきたノウハウを最大限に活かします。露天風呂を奥に臨める内湯には、絵画のような遠近感を出す「ピクチャーウィンドウ」の技法を使い、実際よりも広く見せる工夫を。斜めに設置した窓の高さは西日も計算されており、すべての時間において心地よく入浴していただけます。浴槽の立上りにもこだわり、30センチというスタンダードな高さで妥協せず、20センチにこだわりを。この10センチの違いで、フラットな開放感が生まれます。女性用の内湯に設置された天窓は、優しく漏れる光で雰囲気を高めながら、外装のアクセントとしても活かされています。

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