韓国で生まれ育った私が日本に来たのは2001年のこと。先に日本で暮らしていた叔母と弟の勧めもあり、安定した就職を目指しての来日でした。当初は日本語が喋れないのが不安で、日頃からニュースを流しっぱなしにしたり…まずは日本語に慣れることから必死で頑張りました。専門学校で日本語を2年間、建築を3年間学び、なんとか日常会話は形になってきましたが、それでも外国人の私が日本の企業に就職するのは容易ではありませんでした。 そんな中、創和に出会ったのが2006年のこと。入社して感じたのは、専門学校での学びは、ほんの一部だったということです。設計事務所の仕事には、当然お客様がいて、ご要望にはプロとしてしっかり答える必要があります。そんな環境で、自分にはスキルが足りない、日本語も、ビジネスマナーも十分じゃない。会社にとっても、私にとっても、大きな挑戦からのスタートでした。
頑張りを後押ししてくれる、創和の風土。
最初は日本語にも慣れておらず、お客様からの電話に「はい、誰ですか?」と出てしまうくらいでした。そんな失敗をフォローしてくれた先輩たちに早く恩返ししたくて…たとえば10個質問があれば、自分で調べて半分に減らしてから質問しよう!という意識で頑張っていました。
入社して2年目、社長や先輩からのアドバイスで夜間の建築専門学校に通い、建築工学を学び始めました。目標は、より深い専門知識の学習や二級建築士免許の取得。助成金で費用面のサポートがあったり、働きながら勉強をする私のために、残業にならないよう業務を調整してくれたり、会社全体が協力してくれたのがとても嬉しかったです。
専門学校で知り合った友人からは「イムさんの会社はいろんなバックアップがあって良いなぁ」なんて羨ましがられたりもしました(笑)。
2008年から2010年の2年間、貴重な学びの時間を会社に工面していただいたおかげで無事、建築専門学校の卒業と二級建築士の試験に合格することができました!