今後を見据えるなら、アミューズメント施設を中心にしながらも、
もっと幅広い分野のノウハウと技術を蓄積し、磨いておくべきではないか。
そのように考えていた矢先に、遊技場をはじめ、カラオケ、ボーリング場、
飲食店など、様々な種類の施設が集まる物件の依頼をいただきました。

それは、多様な世代をターゲットとした計画でした。
まさに、「人が集まりたくなる場所を創る」には最高のチャンス。
絶好のタイミングに私たちの胸は高鳴りました。
しかし、一点の迷いもなく行動へと至ったわけではありません。
なぜなら、それは私たちにとって新しいステージへの挑戦でもあったからです。

私たちはこれまでにも、アミューズメント施設以外に、様々なジャンルの設計を
させていただいていますが、全体に占める割合は、
それほど大きくはありません。様々なジャンルが集まる施設を
トータルで請け負うとなると総合力が必要になります。

相談を受けた私たちは、様々な角度で検証しながら、最善の方法を模索しました。
「人が集まりたくなる場所を創る」という私たちの理想を高い次元で叶えるには、
この機会を逃す手はないと、メンバーは既に心のどこかで確信していました。

その計画は、同時に地域の活性化を担うプロジェクトでもあり、地域に及ぼす影響力も小さくなく、魅力的な仕事に見えました。
アミューズメント施設の経験で培ってきた発想力という私たち本来の強みを活かしながら、足りない部分をいかに補強していくか。
すべてはその一点にかかっていました。

プロジェクトは、社を挙げて動き出しました。

万全な体制で臨むべく、これまで支えてくれたブレーンに声をかけ、協力を仰ぎました。